10/23(日)『“わたしの夢”応援プロジェクト』vol.6 川淵三郎さん 釜石市内視察の様子と「キャプテン・サミット2016 in 釜石」イベントレポート

2016/10/28

“わたしの夢”応援プロジェクト第6弾目となる今回は、チームスマイル・東北PIT応援団である川淵三郎さんを迎え、「キャプテン・サミット in 釜石2016」を釜石PITで開催しました。

前日に釜石入りした川淵さんは、イベント開催を前に、釜石の“今”を知るため、早朝から市内へと繰り出しました。
「釜石はしのうえ朝市」(釜石市:大渡橋)では、川淵さんだと気付いた釜石市の皆さんから「川淵キャプテン!釜石にようこそ!」と歓迎を受けました。ご飯を片手に出店で買った海の幸を、自ら盛り付けたオリジナル丼を美味しそうに召し上がっていました。

朝市で朝食を済ませた後は、午後からの「キャプテン・サミットin釜石」に参加する高校生5人も一緒にバスに乗り、川淵さんと談笑しながら最初の訪問先である釜石高校へ。女子バスケ部の練習試合、男子バスケ部の練習、女子サッカー部の練習試合を視察した川淵さんは、女子サッカー部の部員を前に「上手になる秘訣は、楽しんでできるかどうか。大事なのは、ボールをコントロールできるようになること。頑張って!」と激励しました。

その後、窓付き防潮堤、グリーンベルト、湾口防潮堤を車中から眺めながら、2019年のラグビーW杯の試合会場になることが決まった、鵜住居地区の建設予定地へ。この場所は「釜石の出来事」でも知られている、釜石東中学校と釜石市立鵜住居小学校があったところです。

窓付き防潮堤。高さ6.1メートルの防潮堤に約5メートル間隔で透明なアクリル板の窓が並んでいる。少しでも海が眺められるようにと県が住民の為に計画したもの

窓付き防潮堤。高さ6.1メートルの防潮堤に約5メートル間隔で透明なアクリル板の窓が並んでいる。少しでも海が眺められるようにと県が住民の為に計画したもの

W杯ラグビー場の建設予定地

W杯ラグビー場の建設予定地

窓付き防潮堤。高さ6.1メートルの防潮堤に約5メートル間隔で透明なアクリル板の窓が並んでいる。少しでも海が眺められるようにと県が住民の為に計画したもの

窓付き防潮堤。高さ6.1メートルの防潮堤に約5メートル間隔で透明なアクリル板の窓が並んでいる。少しでも海が眺められるようにと県が住民の為に計画したもの

W杯ラグビー場の建設予定地

W杯ラグビー場の建設予定地

最後は、津波で大変な被害を受けたこの鵜住居地区で、今も営業を続ける浜べの料理宿「宝来館」へ。出迎えてくれたのは、笑顔が素敵な女将の岩﨑さん。
白砂、青松の美しい根浜海岸に面する宝来館も津波の被害を受け、九死一生を得た岩﨑さんは、震災の語り部として今でも多くの訪問客を迎えています。

左から、女将岩﨑さん、川淵さん、チームスマイル矢内代表

左から、女将岩﨑さん、川淵さん、チームスマイル矢内代表

宝来館前の根浜海岸。地元の意向で、防潮堤を作らずに景観を残すことが決まりました

宝来館前の根浜海岸。地元の意向で、防潮堤を作らずに景観を残すことが決まりました

左から、女将岩﨑さん、川淵さん、チームスマイル矢内代表

左から、女将岩﨑さん、川淵さん、チームスマイル矢内代表

宝来館前の根浜海岸。地元の意向で、防潮堤を作らずに景観を残すことが決まりました

宝来館前の根浜海岸。地元の意向で、防潮堤を作らずに景観を残すことが決まりました

宝来館では地元釜石の食材をふんだんに使った昼食を全員で頂きました。「ラグビーW杯の開催を機に、世界中の皆さんに釜石の山と海の美しさを知ってもらいたい」と意気込む岩﨑さん。「世界中のスタジアムを見てきたが、目の前に海があり、こんな景色のよいスタジアムなんて他にはない、釜石からいろんなことを発信できたらいいね」と川淵さんも目を細めていました。

宝来館を後にした一行は、今回のイベント開催場所である釜石PITへ向かいました。

さて、いよいよ今回のイベントである「“私の夢”応援プロジェクト」キャプテン・サミットの始まりです。

開催に先立ち、野田武則釜石市長が登壇、「震災復興の途中ですが、着実に復興に近づいている。今後必要となるのは、釜石の街作りや地域を支えていく新たな人材の育成。今日の時間を大切にしてください」と挨拶されました。

続いて、川淵さんの基調講演が行われました。川淵さんは、「今日はふたつの名言を皆さんに贈ります」と切り出しました。その2つの名言とは、一橋大学名誉教授・中谷巌さんの「1つのことに1万時間、死に物狂いで没頭すれば、その分野で必ずひとかどの人物になることができる」という言葉。もう1つがノーベル医学賞を受賞した山中伸弥さんの「Vision and Work hard」でした。「この2つを頭に置いて過ごして欲しい」と、自らの経験を踏まえ、時折ユーモアも織り交ぜながら話されました。

最後に、部活や生徒会でリーダーを務める高校生5名が、自分たちの活動をVTRで紹介しながら、川淵さんに所属チームの目標、キャプテンとしての課題や悩みをぶつけました。

川淵さんにプレゼンテーションする様子

川淵さんにプレゼンテーションする様子

県立釜石高等学校 音楽部・部長 太田 圭香さん

県立釜石高等学校
音楽部・部長 太田 圭香さん

川淵さんにプレゼンテーションする様子

川淵さんにプレゼンテーションする様子

県立釜石高等学校 音楽部・部長 太田 圭香さん

県立釜石高等学校
音楽部・部長 太田 圭香さん

県立釜石商工高等学校 硬式野球部・キャプテン代理 青木 優馬さん

県立釜石商工高等学校
硬式野球部・キャプテン代理 青木 優馬さん

県立釜石高等学校 女子バスケットボール部・部長 前川 育緒佳さん

県立釜石高等学校
女子バスケットボール部・部長 前川 育緒佳さん

県立釜石商工高等学校 硬式野球部・キャプテン代理 青木 優馬さん

県立釜石商工高等学校
硬式野球部・キャプテン代理 青木 優馬さん

県立釜石高等学校 女子バスケットボール部・部長 前川 育緒佳さん

県立釜石高等学校
女子バスケットボール部・部長 前川 育緒佳さん

県立釜石商工高等学校吹奏楽部・部長 八幡 涼音さん

県立釜石商工高等学校
吹奏楽部・部長 八幡 涼音さん

県立釜石高等学校 生徒会長 佐藤 繁さん

県立釜石高等学校
生徒会長 佐藤 繁さん

県立釜石商工高等学校吹奏楽部・部長 八幡 涼音さん

県立釜石商工高等学校
吹奏楽部・部長 八幡 涼音さん

県立釜石高等学校 生徒会長 佐藤 繁さん

県立釜石高等学校
生徒会長 佐藤 繁さん

共通して挙げられた質問は、“リーダーとしての資質”を問うものでした。川淵さんは日本バスケットボール協会会長として、短期間で2つのリーグを1つに統合したエピソードを交え、「絶対的に必要な資質は、説得力。理論を持って伝えることが必要」と、コメントしました。
そして最後に、「リーダーとはこうあるべき、というのはなくて、様々なタイプがある。自分なりに決断したことに自信を持って発言していくことが大事」と高校生たちにエールを送りました。

参加した高校生だけでなく、オブザーバーとして訪れた市民や父兄にとっても、大変有意義な時間となりました。
なお、この日の模様は、11月5日(土)14時30分より、岩手めんこいテレビの特別番組として放送されます。ぜひご覧ください。

※川淵三郎プロフィール/1936年12月生まれ。大阪府出身。高校1年生よりサッカーをはじめる。早稲田大学2年の時に日本代表となり、東京五輪に出場。現役引退後は日本代表監督などを歴任した。会社員を経た後、サッカーのプロ化に向けて力を注ぎ、1993年にスタートしたJリーグの初代チェアマンを務めた。2002年から日本サッカー協会の会長に就任。2014年、混迷する日本バスケットボール界の改革に着手。改革を主導する特別チーム「JAPAN 2024 TASKFORCE」のチェアマンに。日本バスケットボール協会会長にも選任された。現在は日本サッカー協会最高顧問、首都大学東京理事長を務めている。